さまざまな行事

遠足・宿泊行事

1・2年生

幼稚舎の校外活動はとても盛んです。春先には多くの学年が遠足に出かけます。1年生は毎年、日吉キャンパス内を歩きます。2年生は年度ごとに目的地を選んで出かけます。

3・4年生

3年生になると初めての宿泊行事があります。秩父などで1~2泊し、集団生活の基本をしっかりと身につけます。4年生は千葉県館山で4泊5日の海浜学校を行います。これは1967(昭和42)年から始まった伝統行事で、貝殻の採集や磯の生物の観察、ミニマラソン、砂山で遊ぶなど、楽しい行事がぎっしりと詰まっています。

5・6年生

5年生は初秋、6年生は初夏にそれぞれ長野県立科にある慶應義塾の山荘で高原学校を行います。1週間以上の集団生活の中で、登山やキノコ採集、校内大会(ソフトボールやバスケットボール、バレーボール)、縄文風土器の野焼き、地元の福祉施設の訪問など、東京ではできない数々の体験をしています。これら長期の宿泊行事を経て、クラスの仲間同士の結束はより強くなり、また集団の中での振る舞いや規則正しい生活を身に付けていきます。帰京した子どもたちからは、確かな成長を感じることができます。また、6年生は卒業間近に5泊6日の修学旅行に出かけます。

文化行事

作品展

2学期が始まって間もない9月下旬には、運動会や学習発表会と並んで幼稚舎の大きな行事の一つである作品展が開催されます。作品展では、1年生から6年生までの各教室に、そのクラスの児童たちの作品が展示され、学校全体が美術館のようになります。作品は、児童たちが夏休み中に自由に作ったもので、分野は立体オブジェや絵画、書道、手芸、観察日記、研究レポートなど多岐に渡ります。どの作品からも幼稚舎生の感性や創意工夫が垣間見られ、じっくり時間をかけて、自分の好きなことに取り組んだ成果が表れています。作品展はそれらを観て楽しむ幼稚舎生にとって、互いに認め合える共感の場になっています。

音楽会

12⽉上旬に⾏われる⾳楽会では、⾳楽活動を通して⼀体感を味わいながら、他と調和することの⼤切さを学びます。参加するのは4~6年⽣で⾳楽の授業で練習を重ねてきた合唱や器楽合奏を披露します。学年合唱では⼆部合唱曲や三部合唱曲に取り組み、迫⼒のある歌声を響かせます。器楽合奏はクラスごとに⾏い、クラシックからアニメ、ミュージカル、映画⾳楽まで幅広いジャンルを演奏し、最後は全員合唱で幕を閉じます。⾳楽は⼼の成⻑や豊かさをもたらす⼤切な機会として、幼稚舎の初冬の⾵物詩になっています。

学習発表会

年度末を控えた2月下旬に、学習発表会が催されます。学習発表会は、幼稚舎のもっとも大きな、そして大切な行事の一つで、全学年が参加します。1年生が歌詞を6番まで覚える『福澤諭吉ここにあり』の大合唱には、大きな拍手が送られ、自尊館全体に一体感が生まれます。2・3年生は各々の学年が考えた劇を行います。5・6年生は、所属しているクラブの活動を通して自尊館の舞台で発表したり、グラウンドや体育館で実技を発表したりします。図書室などで展示発表をするクラブもあります。学習発表会は、幼稚舎生一人ひとりの成長を披露する、年度の締め括りを飾るにふさわしい「舞台」となっています。

特色ある活動

幼稚舎では多くの特色ある活動も行っています。

「ヤゴ救出作戦」では、オフシーズンのプールに生息するヤゴの調査活動をします。毎年1000匹以上のヤゴを捕まえ、学校のプールという身近な場所が生物教育や環境教育の場となっています。

その他、児童が自由に参加できる活動として、毎年3月に静岡県の修善寺にある「幼稚舎の杜」へ出かけ、植林をする行事があります。夏休みに行われる「福澤先生のゆかりの地を訪ねる旅」では、福澤諭吉が若い頃に勉強をした大阪・中津・長崎を訪れます。また、福澤が横浜の地で世の中がオランダ語から英語へ移り変わった様を目の当たりにしてショックを受けたというエピソードに基づき、築地にある慶應義塾発祥の地から横浜までを歩く「36kmウォーク」や、千葉県館山での6年生遠泳合宿、長野県志賀高原熊の湯や北海道音威子府での5年生スキー合宿も行っています。