教育活動

体育活動

自分の力を発揮して社会を先導する人となるには、まず強靱な身体が必要です。体育の授業時間だけでなく、学年ごとに割り当てられている運動時間や始業前、昼休み、放課後と四季折々の運動やスポーツを通して友達を思いやる心、協調する姿勢が生まれます。

  • 春は新緑の下、短距離走やリレー、長距離走と幼稚舎のグラウンドを走ります。都会ではめずらしいグラウンドの真ん中に立つケヤキが大きく枝葉を伸ばし、幼稚舎生に涼しくて気持ちのよい木陰をプレゼントしてくれます。
  • 夏は水泳一色に染まります。幼稚舎の水泳教育は、危機的状況の中で水の怖さや、水から身を守る術を身につけることを目標としています。児童も教員も皆で1000m完泳を目指し、卒業までには全員が完泳します。それは、単なる目標に留まらず、どのようにチャレンジするか、水とどう接するかを学び、幼稚舎生の誰もが水を恐れることなく楽しみ、大切にし、ひいては人生を豊かにしていくことにつながります。また、着衣泳や安全水泳、水難救助法にも力を入れ、人を助ける術も学びます。
  • 秋は運動会や体力測定、校内大会と行事が続きます。運動会では徒競走やクラス対抗競技、リレー、マスゲームなどで力いっぱい身体を動かし、心を躍らせます。3年生からはドッジボールやフットベース、ソフトボール、サッカー、バスケットボール、バレーボールと学年ごとにクラス対抗の校内大会を楽しみながら、フェアプレーの精神を学び、心身共に鍛錬します。
  • 冬は全校で毎朝の駆け足、縄跳びの記録作りが盛んです。一人ではつらいことも友達や仲間と一緒にする楽しさや喜びを覚えます。縄跳びでは、記録への挑戦、それに繋がる達成感から、元慶應義塾長である小泉信三の言葉「練習は不可能を可能にする」を体得する場を設けています。

クラブ活動

幼稚舎には、多くのクラブがあり、5・6年生を対象として週1回の活動をしています。幼稚舎では、教員が各自の得意分野を生かして、自分の開きたいクラブを開いてよいという慣習があり、ラグビー部や野球部、テニス部、演劇部、器楽部などの他に、小学校にはあまりない、ラクロス部、クライミング部などがあります。運動部は個人の技術習得を中心に、私学体育発表会や他校との交流試合などに向けた練習に励んでいますし、文化部は学習発表会での発表などに向けて熱心に取り組んでいます。また、校外活動もさかんで、夏休みなどを利用して、合宿を行うクラブも多くあります。

クラブ活動は、クラスや学年を越えた仲間と交流する重要な場です。これらの活動を通して、クラスの中では見られなかったお互いの長所を発見し、伸ばし合うことができます。6年生は、新入部員である5年生に対して、良い先輩としての振る舞いを学び、最高学年としての責任と気概を自覚する機会にもなっています。

クラブ活動一覧

[ 運動部 ]
  • 踊る会
  • 器械体操部
  • クライミング部
  • 剣道部
  • ゴルフ部
  • サッカー部
  • 卓球部
  • テニス部
  • 走る会
  • バスケットボール部
  • バドミントン部
  • 武術部
  • 野外生活の会
  • 野球部
  • ラグビー部
  • ラクロス部
[ 文化部 ]
  • 演劇部
  • 絵画部
  • 科学部
  • 家庭部
  • 建築研究会
  • コーラス部
  • コンピュータクラブ
  • 茶道部
  • サブカルチャークラブ
  • 自然観察クラブ
  • つくる会
  • 伝承遊びクラブ
  • 美術を楽しむ会

児童活動

学校や幼稚舎生の役に立つことをしようという自治的・奉仕的な活動に「児童活動」があります。多くの活動は、委員会という名で児童が主体的に関われるよう運営されています。例えば、ユニセフの呼びかけは「クラス委員会」の児童が文章を作り、朝礼で呼び掛けたり、低学年の教室へ呼び掛けに行ったりしています。また、EPC(環境問題委員会)は、牛乳パックやペットボトルのふたを自主的にリサイクルしようとする児童の要望から作られた委員会です。また、これらの委員会で決まったことを全校児童に知らせるために、月に1度「児童活動朝礼」を行い、各委員会に普段の活動を発表してもらう機会を設けています。児童活動朝礼は校内のテレビ放送を使って、YNS(放送委員会)が司会進行し、コンピュータ委員会がビデオカメラを担当する、子どもたちによる子どもたちのための活動と言えます。

児童の自主性を重んじた活動は他にもあります。運動会や作品展、学習発表会の際に玄関に飾る看板も、児童のデザインをもとに作られています。4月のオープン卓球大会、1月の新年カルタ会や2月末の漢字読み大会、3月のオープンテニス大会なども自由参加で、自ら挑戦しようという気持ちを大事にしています。

このように、幼稚舎では、児童一人ひとりが様々な場面で自らの意思で参加して行動することを願い、主体的・自発的な活動を促しています

児童活動

    • クラス委員会
    • 園芸の会
    • コンピュータ委員会
    • 生き物の世話係
    • 音楽委員会
    • 運動委員会
    • YNS(放送委員会)
    • ブラスバンド
    • 福祉を考える会
    • LAM(図書委員会)
    • 食堂美化と
      給食を考える会
    • EPC(環境問題委員会)
    • SMA(サイエンスミュージアムアシスタント)

国際交流

幼稚舎では、希望者を対象に4つの国際交流プログラムを行っています。

1つ目は、イギリスのオックスフォードにあるドラゴンスクールとの交流です。毎年春には、6年生12名程度がイギリスを訪れ、ドラゴンスクールの児童の家庭にホームステイをし、授業に参加します。秋には、ドラゴンスクールの児童が、幼稚舎生の家庭にホームステイをします。

2つ目は、4年生から6年生までの有志を対象とした、アメリカのニューヨーク郊外で開かれるモホーク・デイ・キャンプに参加するプログラムです。慶應義塾ニューヨーク学院の寮に宿泊し、アメリカの子どもたちに交じって、様々な活動を楽しみます。

3つ目は、8月末にイギリスで行われる6年生対象の英国サマースクールです。9名の児童に1名のイギリス人の教員がつき、教室で英語の勉強をしたり、英語を使ったフィールドワークをしたりします。

4つ目は、5年生対象のハワイのプナホウスクールとの交流です。両校の児童は、お互いにホームステイをして授業に参加します。

このような国際交流プログラムを通して、語学だけでなく、異文化を学ぶことにも力を入れています。