幼稚舎の教育方針

幼稚舎の教育は、一人の担任が長い目で見ることに重点をおいた6年間担任持ち上がり制と、いろいろな角度から複数の目で見ることに重点をおいた教科別専科制によって成り立っています。

担任持ち上がり制

  • 01

    6年間かけて子どもの成長を見守ります

    幼稚舎教育の大きな特色として、6年間担任持ち上がり制が挙げられます。6年間クラス替えがなく、基本的には担任も代わりません。児童の成長と発達はそれぞれの児童によって異なります。その児童一人ひとりを6年間にわたる長い目で、その成長と発達を見守ります。そして、児童一人ひとりを深く理解していきます。

    6年間の日々の共通体験により、子どもたち同士の友情を育み、一生の友や一生の恩師を生み出していきます。

  • 02

    児童の自立を重視した自由な教育

    教育内容については、担任にかなりの自由度があります。ですから、他のクラスとは教材や方法が異なっていることもあります。担任は児童の自立を促す教育内容や方法を考え、情熱をもって授業を展開し、クラス経営においても信頼関係を構築して臨みます。児童は、多くの知的な刺激を受けながら、自ら学習に取り組むという姿勢を身に付けていきます。

  • 03

    少人数教育と多人数教育の
    両面からの教育を展開

    幼稚舎では、1クラス36名(男子24名・女子12名)、各学年4クラス体制を実施しています。授業によっては1クラスを2分割または3分割することで、さらなる少人数化を図っています。

    しかし、すべてを少人数で行うことがよいとは考えていません。例えば、校内における児童の主体性をもたせるために、運動会や校内大会などはクラス対抗で行っています。このような場では、児童に社会性を身に付けさせるために、ある程度の人数が必要になります。そこで、時と場合を考慮して、少人数の場面と多人数の場面を柔軟に組み合わせています。

教科別専科制

6年間担任持ち上がり制ということで、接する教員が限定されてしまうのではないかという不安があるかもしれません。しかし、その点は充実した教科別専科制で補っています。担任が受け持つ教科は、国語、社会、算数、総合(生活)、体育の一部です。そのほかの科目は、それぞれ専門の教育を受けた教員が指導に当たっています。

2023年度における教員数は、専任50名(舎長、主事、クラス担任24名、専科教員24名)、さらに理科、音楽、絵画、造形、体育、英語、情報、習字、総合、図書、国語、算数の非常勤講師24名が在職しています。これらの豊富な教員によって、1年生から音楽、絵画、造形、体育、英語、情報、総合という科目を専科授業として取り入れています。