教科別専科制
教科別専科制
6年間担任持ち上がり制ということで、接する教員が限定されてしまうのではないかという不安があるかもしれません。しかし、その点は充実した教科別専科制で補っています。担任が受け持つ教科は、国語、社会、算数、総合(生活)、体育の一部です。そのほかの科目は、それぞれ専門の教育を受けた教員が指導に当たっています。
2019年度における教員数は、専任49名(専科教員は23名)、さらに理科、音楽、絵画、造形、体育、英語、情報、習字、総合、図書の非常勤講師21名が在職しています。これらの豊富な教員によって、1年生から音楽、絵画、造形、体育、英語、情報という科目を専科授業として取り入れています。
以上のように、幼稚舎の教育は、一人の担任が長い目で見ることに重点をおいた6年間担任持ち上がり制と、いろいろな角度から複数の目で見ることに重点をおいた教科別専科制によって成り立っているのです。
専科紹介
理科

1911(明治44)年、幼稚舎は小学校として日本初の理科実験室を作りました。幼稚舎の理科の特徴は、「直接経験重視」と「採集理科」です。理科を好きになる一番の近道は本物の自然に触れること。本物の自然との直接経験で、自然が大好きな児童の育成を目指しています。

音楽

音楽の基礎となる歌唱を中心にすすめています。成長段階に応じてハーモニカや鍵盤ハーモニカ、リコーダーに取り組みます。音楽会では4~6年生が二部合唱と器楽合奏を披露します。

絵画

1年生はクレヨン、2~3年生は水彩、4年生以降は油彩を扱います。上手に描くことより、絵を描くことを通して自分らしさを探り、それをどのように活かすか考え、実行する力を身に付けることを主眼としています。

造形

立体造形を通して、手技と表現の豊かさを学習します。感性や自己表現の発達の他、本格的な素材や道具から自然や文化を学び、逞しく生きる身体感覚を養います。紙工作や粘土造形、木工、彫刻、陶芸の他、火や刃物を扱い、古人の知恵から学ぶ体験学習も活発です。

体育

「まず獣身を成して、のちに人心を養う」の教えに基づき、人間の基盤作りとして取り組んでいます。体育は目標に向かって一生懸命に努力することで達成感を味わうことができます。その目標を与えるのではなく、自分の力で見つけ出してほしいと考えています。

習字

習字では毛筆を中心に、筆使いや文字の仕組みを理解させることで文字構成の習得を目指しています。また、創作活動では自分らしさを表現する力を養い、豊かな感性を育てることを大切にしています。

英語

低学年生は歌や遊びを通して英語に慣れ親しみ、4年生以降は少人数制で発話の機会確保と個々の興味や関心に対応しやすい環境を整えています。欧米やアジアの小学校との交流が児童に英語を「使う」機会を与え、モティベーションを高めています。

情報

様々な作品作りを通じて、デジタルデータやデジタルメディアの扱い方、表現の仕方を学びます。具体的にはPCやタブレットの基本操作やプレゼンテーション、ネットマナー、プログラミングなどを扱います。

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